24人目 本田武市さん:株式会社ティー・オーエンタテインメント

本田武市さん
会社名 株式会社ティー・オーエンタテインメント
URL http://www.toenta.co.jp/
公開日 2010年04月12日

今回の旅は、株式会社ティー・オーエンタテインメントの本田武市さんです!

早速ですが、29歳、
当時はどういった状況で何をされていましたか?

会社を立ち上げて1年目ですね。
阪神が優勝した年で

「阪神ファンの経済革命」

という本を秋に作って、売っていたら、
29歳になっていました。

29歳当時はどういった思いで動かれていたのですか?

暮らしていかなきゃ、だけですかね。
本を作って、映画やアニメの企画を練って。
海外にも出張して。
稼がなきゃ収入はないですからね。
とにかく動いてました。

当時から何かテーマをもって動いていたのですか?

「自分のレース(Race)ですかね」

すいません。
Raceとはどういった意味なんでしょう?

人種って意味ですね。
感覚的には人種というよりは、

「血統」

という方が実感がわきますけどね。

意識するようになったきっかけ
何かあったのですか?

特にないですね。
物心ついた頃から意識はしていた気がします。
そういう感心もあって、
大学に入ってすぐに、色々な国へ放浪しましたね。
色々と起こっているところへ行ってみようと思って、
戦場にも行きました。

今でも海外をみてまわられたりしているのですか?

放浪していたのは学生の時だけで、
今は、海外へ行くのは出張ばかりですね。

そういう学生時代を経て、
なぜ、今のような仕事をすることに?

一つには、好きだからですね。

そして、もう一つは、
そこそこ給料がいい仕事だったからです。
子供の頃は、ずっと貧乏だったので、
まずは安定していて、給料のいい仕事を
というのが大前提にありました。

なので、ベンチャーとか、独立とかは、
学生の頃も、社会人になってしばらくしてからも、
考えたことがなかったですね。

29歳は、会社を立ち上げて1年目とのことでしたので、
28歳の頃に起業されたわけですよね。
起業しようと思ったきっかけは?

幾つかの作品を担当し、ヒットも出して、
独立してもやれるんじゃないかという過信があった
というのが一つですね。

もう一つは、Raceですね。

Raceにつながる仕事をしたいな
というのがあったんですけど、
サラリーマンですから、
仕事を選ぶということもできないので、
そういうことで、葛藤を抱え続けていました。

29歳から30歳に切り替わる誕生日
何か思い出はありますか?

ないですね。
僕、誕生日よく忘れるんですよ。
誕生日1週間くらいしてから

「あ、誕生日、過ぎてた」

ってことも。

では、会社として、今後の方向性やビジョンを
聞かせていただきたいのですが。

一生懸命作品を作って、しっかり売っていく。
それは日本国内だけじゃなく、
海外でも売っていきましょう。

「ちゃんと作って、ちゃんと売る」

ただそれだけです。

今までインタビューを通して、最近
「夢」
というテーマにとても興味関心があるのですが。
会社として「夢」を掲げたりはされてるのでしょうか?

会社としても、個人でも、
目標はありますが、
夢はないですね。

夢と目標の違いは、具体性ですかね。

夢は、漠然としていますが、
目標は、達成時期などを
細かく規定して、走っていくものですからね。

だから、会社としては、長期、短期等、
色々な目標を掲げています。

なるほど。
では、常に持たれているポリシーは、ありますか?

公と私の関係を、
はきちがえないということです。

どういう意味ですか?

例えばですね。
ご近所に大会社の社長さんが
住んでいるとしますよね。
そうすると、別に仕事で関係ない人でも

「偉い人だ!」

ってなったりするじゃないですか、日本人は。
でも、そういう仕事の関係がない人を指して、
何をもって、

「偉い人、偉くない人」

と定義づけるのか。

ということです。
隣に住んでいるだけの人なら
それは、ただの、近所のおじさんですよね?
ゴミの出し方が悪ければ、注意もするし、
町内会があれば、負担も相応にしてもらう。

それが、なかなかそうならないのが、日本の社会なんですよね。
そして、そのはきちがえが、
日本を悪くしてきたと、僕は強く思うので、その、

『はきちがえ』

を、いかに撲滅していくか、
これは、自分の中のテーマのようなものですね。

なるほど。
「はきちがえ」の撲滅。
僕の中ではすごく新鮮な考え方です。

ベンチャー企業の多くも、

「社会から尊敬される会社になりたい」

って、思いは強いんでしょうし、
それ自体はいいことだと思います。

でも、それは公私混同と紙一重なんですよね。
もし、社会的な尊敬を得たいなら
それこそ、地域貢献をしていないといけないわけです。

でも、こういうことって、理屈では理解できても、
感情的には、簡単に受け入れられないんですよね。

経営者になる28歳の当時。
色々勉強とかされたと思うんですけど、
こういう経営者が格好いいな
と、憧れを持ったりした方はいますか?

そういうのもなかったですね。
だから、ベンチャー企業の社長さんたちとは、
噛み合わないですね(笑)

個人的な見解としては、そもそも、会社は、
自己実現の場ではないですから。
会社は公器という考え方です。
パブリックであるべき存在です。
だから、当社は、IPOを目指しています。
非常に自然な成り行きです。

エンタテインメントを商売にされているので、
てっきり夢とか熱い思いがあって、
会社を作られていたのかと思っていましたが、
意外でした。

それでは、会社が、自己実現のための手段になりますからね。
社長の夢のために、こき使われる環境では、
社員も可哀想でしょう。
当社には、夢とか、そういう類のものは
ないかもしれませんが、
社員の皆は、幸せそうに働いていますよ。

求人を出せば、
いつも、ものすごい応募があり、
採用数が少なくて苦労することはないですね。
応募が多いのは、それはそれで大変なんですけどね。

なので、当社はしっかり、社会に幸せを
提供していると思っています。

なるほど。
今後、企業としての価値観や夢や目標の価値観は、
さらに多種多様化していくと思います。
何が正しくて、何が間違いなのか。
正解はないと思いますが、
これからの時代、本田さんは、
どのような時代になると考えられますか?

これからは、ある意味、

「成長を止めないといけない時代」

になると思いますよ。

成長を止めないといけない時代?

昨今、エコとか言われるじゃないですか。
それって、皆で我慢しようってことですよね?
それを節約とか我慢って言ったらネガティブなイメージですけど、
エコって言ったらポジティブになんですよね。
やることは変わらないんですけどね(笑)。
気持ちの持ち方が変わると。

そもそも60億の人間が、
実態として、皆幸せに豊かになるっていうのは、
無理があるんですよね。
その無理を実現するには、
皆で如何に我慢して生きていくかでしょう。
そして、我慢していても、楽しいと思えるかどうか。
そういう思いに、皆がなれれば、
60億で幸せになれますよね。

『価値観』の時代が始まるってことだと思います。

これから就職や起業しよう!
新しいことを始めよう!
という人も多くこのインタビュー記事を見てくれています。
そういった方々に向けて、
何かアドバイス的なものはありますか?

「自分のしたい(want)」

ではなく、

「他人からのwantを大切にする」

ということですね。
自分がしたいことを優先するのではなくて、
人が望むことを優先するということ。
言うのは簡単ですけど、
簡単には、やりたくないでしょ、皆さん?

商売でいえば、

人の笑顔のために働くということですね。

すごくわかります。
そこは今、僕自身の中でも大きなテーマになっているところです。
いかに求めている人に価値や感動、笑顔を与えれるか。
やりたいことを優先して

「それで誰が喜んでいるの?」

そんな若い人も多いですし、自分自身がそうなっているんじゃないのか。
と常に自問自答するようにしています。

今の若い人にメッセージを伝えるならどんな言葉を?

まずは、社会に出ましょう。
それで望まれることをしていれば幸せになれるから
騙されたと思ってやっていきましょう。

ところで、もの凄く話が飛ぶのですが、
会社に外国の方が多いように思います。
意識して求人をされているのですか?

韓国人とフランス人とタイ人とアメリカ人と、
シンガポール人が働いています。
新たに、ロシア人なども予定しています。
30人程の会社ですけどね。
新卒も、募集中です!

新卒含めてですが、優秀な人材を世界中から、
探したら、外国人が増えるんですよね。
日本人は、世界の人口の60分の1しかいませんからね。
これも、当然の成り行きかなと。

スキルとかも経験とかは求めますか?

何であれ、経験や一芸は、
あるに越したことは無いですけどね。
何かしらで秀でていないと、仕事の幅が
非常に狭くなってしまいますからね。

最後になりました。
皆さんに色紙を書いていただいてます。
当初は、若い人などにに向けたメッセージ。
としていたのですが、形を変えて、
「29歳当時の自分に向けたメッセージ」
をお願いできますでしょうか?

日本語って都合よく解釈できる部分があって、

「何事も気にしない」

言葉を変えちゃうと

「なんでもかんでもどうでもいい。」

どうでもいいってことは結局、
何事にも執着しないっていうこと。
執着は煩悩で、人間の根源で、
そう簡単に捨てられるものではないですよね。
ってことは、この言葉の意味は、
死ぬまで修行を続けないといけないってことなんですけど、
普通は、そこまで読み取れなくて、
もっと気軽な解釈になりますよね。

簡単な言葉ほど、奥が深いものなんだなと、
最近、とくに思います。

今日はどうもありがとうございました!


ママチャリで日本一周している経営者
■Profile:(2018年時点)
2007年から毎年分割でママチャリで日本一周を目指すこと11年目。ほぼ一周を終えつつ、まだまだ走り続ける口実をつくるべく、寄り道企画(四国八十八ヶ所編)を2017年から開始。人に「場を与え、繋げ、拡げる」を基本軸に、法人複数社の経営と一般社団法人1団体の理事として活動中。
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