84人目 坂井敏昭さん:株式会社ライフコンサルティング

会社名:株式会社ライフコンサルティング
URL:http://www.life-consulting.co.jp/
公開日:2011年06月14日


今回の旅は、株式会社ライフコンサルティングの坂井敏昭さんです!

まずは読者向けに自己紹介をお願いします。

青山で「恋愛の学校」を運営しています。
当校の特長はカリキュラムと1200ページもある教科書です。
学校だからカリキュラムがあって当たり前だと思うでしょうが、
効果的に恋愛活動を行うために有効なのがチーム制でありこれを導入しています。
また受講者特典で恋愛のスペシャリストのセミナーや講義も入れており、
より深い知識を得ることも考慮したカリキュラムがあります。
他にも活動報告や定例会などいろいろありますね。

「恋愛の学校」をやろうと思ったきっかけとは?

きっかけの一つは、そもそも私自身が恋愛で悩んでいたという事です。
もう一つは、コンサルティングやカウンセリングなどの
キャリアアップのお手伝を仕事でたくさんやってきたんです。
そのような経緯から恋愛に悩む人のお話を聞かせていただく機会があり、
私の経験や周りの成功体験などを伝えていた時期がありました。
僕が彼らに恋愛のノウハウを教えた所、驚く程いい結果がたくさん出てきたんです。
仕事で昇進が決まったりプライベートも充実し、
家庭生活でも良好な関係が作られるようになったりして。
恋愛は決して軽いものではなく、
その能力を身につければいろんな場面で応用をできるんだという事が分かったんです。

恋愛で相談を受けることが多かったんですね。
でも恋愛の相談って、なかなか人にはしないと思うんですけど。

知人の紹介や僕の周りにパーティの主催者がいるので、
その人伝えで相談を受けていました。
そして、僕自身が恋愛活動をしている中で出会った人達から相談を受けていました。

それはいつ頃になるんですか?

構想は4年くらい前からありまして、
その期間に1000名くらい相談をしましたね。

1000名!

その他で仕事でもキャリアコンサルティングと面接で2000名かな。
だから合計3000名です。
そして、昨年の8月に学校を創りました。
コンサルティングを継続的に行っていた方は成功が著しかったんですよ。
逆に単発の人は一瞬結果が出るものの、それに満足して、ちゃんとした成果が出ないので
学校のカリキュラムにして8カリキュラムを受けてもらうことにしました。

今回のインタビューのテーマは「29歳」ということなのですが、
今、振り返ってみて29歳はどんな1年でしたか?

29歳は非常に悩んでいた時期でしたね。
もともと、ミュージシャンとして食べている時代があったんです。
全国発売のCDを出す頃なんですよ。
CDを出すんですけど、実はそれが結構大変なんですね。
いろいろとやることもありますから。
大ブレイクが起きないと食っていけないんですよ。
いわゆるテレビや雑誌に出て、みんなが知っている形にならないと。
で、非常に悩んでいたんですね。
あとは彼女との関係。
29歳ではないけど、32歳くらいの頃がピークでしたね。
恋愛についていろいろと模索していたんです。
僕がすごく忙しくて、まぁ今も忙しいんですけど、
その頃はもっと不器用な感じだから、
その彼女との結婚がダメになってしまったんです。
彼女のことを忘れられないし、
今まで音楽や仕事ばかりやってきていたので、
いざ何か活動しようと思っても全然うまくいかないんですよ。
結婚したいと思う女性は、自分の一生を左右するので真剣じゃないですか。
真剣に付き合えるかなと思う女性に声をかけても全然うまくいかないことが続いて、
本当に落ち込んでいた時期でしたね。
僕自身も歳相応な感じで、
今よりも10kg太っていて顔も疲れていたんです。
今は肉食系と呼ばれることもありますが、服も草食系の感じでした。
代官山や表参道で洋服代を1000万円くらい使ったかな。

1000万!?

洋服を買えば、自分の魅力も上がるって思っていたんです。

外見にシフトしていったんですか?

それなりに努力はしていたんですよ。
オシャレになればいい人と出会えると思ったんですね。
今、僕が教えているのはオシャレではなく、ニーズに答えるってことです。
もっと言うと、カッコよく魅力があればいいんです。
オシャレじゃなくてもダサくてもいいから、カッコよければいいという考え方。

ダサくてもいいからカッコよく。
何だか矛盾しているような難しい考えですね。

オシャレじゃなくてもいいんですね。
相手のニーズに合えばいいのが一番の的確な答えです。

1000万円かけた経験が生きているんですね。

まぁ、相当に高い授業料でしたね。
毎月、5~10万円のシャツを数枚買うのは当たり前という感じで。。。
今、会った人には「全然違う人」くらいに言われますよ。
5、6年前は違う人だねって。
29歳の頃の僕と今の僕は別人ですね。

若い頃からコンプレックスはあったんですか?

コンプレックスありましたよ。
でも、自信を失ってしまったのは夢である音楽で結果が出なかったことですね。
一生の仕事にしようと思っていたくらいです。
仕事もそのためにがんばっていましたし。
その夢を達成するためにがんばっていましたが、
努力しても報われないという思いが非常に強かったんです。
「俺は何をやってもダメなんだ」
という思いに捉われて、
どこに向かっていいのかわからなくなってしまった。
その時に努力することの無意味さを感じ自信を無くしてましたね。

夢中にやっていた音楽を捨てて、
次の人生を歩もうと思ってもそうそう切り替えができないと思います。
ずっと引きずることもありますよね。
踏ん切りをつけるきっかけは何かあったんですか?

一つはものすごい底辺まで落ちたことですね。
何とかごまかしながら、そこから徐々に上がっていきました。
「まぁ、もういいや。これ以下の所はもうないよ」
というのが出発点。今は私も結婚しましたけど、
あの頃の私は今のこの状態はまったく想像がつかないでしょうね。
こうして仕事を活き活きとしているのも考えられません。
二つ目は「恋愛の活動をこのままダラダラ続けていくのか?」を考えたことです。
私は恋愛も夢も全部失ったわけです。
だから、本気でやるのか妥協してグダグダやっていくかの二択で決めようと思ったんです。
最初はメンタルが弱っていたので、あきらめようと思いましたよ。
でも、落ち込んでいたけど、本気でやろうと!
「とことんやってやる!」
と思い、気持ちを入れ替えてスタートし始めました。
本気でやると決めた瞬間から踏ん切りがつきましたね。

音楽活動を辞められてからは、
お仕事はどうされていたんですか?

正社員でアウトソーシングや人材派遣の営業をやっていました。
バリバリやっていて、営業には自信があったんですよ。
ただ恋愛と営業は、ベーシックは同じだと思うんですけど、
マナーやたしなみの部分で方法が変わるんですね。
恋愛の異性アプローチと仕事アプローチは方法が変わります。
僕は全然違うと思っています。
「営業ができるんだから、モテるだろう」
と言われるんですけど、全然モテない。
モテていたら、今この仕事はやっていないと思うんですよ。

確かに営業ができるとモテそうなイメージがあります。
逆に音楽をやっていたほうがモテていましたか?

ミュージシャンは恋愛に受け身なことが多いんですね。
例えば、ファンに手を出すというのは、
仕事だとお客さんに手を出すことと同じなので難しいじゃないですか。

今まで受け身だったんですね。

受け身なのでほとんどうまくいかない。

恋愛にそこまで真正面にぶつかっていく人って珍しいですね。

トラウマになっちゃったんでしょうね。
年齢もどんどん上がり、30代へ突入。
31歳になり、恋愛を意識して何もやっていないと恋愛の可能性も低くなってきます。
そんなの人間だからわかるじゃないですか。

焦ってきたわけですね。

もうダメじゃないかという感じになってきますよ。
29歳の頃に恋愛に対して22歳の頃と同じパワーで走っていくのはね。
仕事ならわかりますけどね。
恋愛というテーマに対して、なかなか本気でいくことができない。
それに相談する人もまったくいない。
誰も教えてくれないから、勉強して、
恋愛にいろんなノウハウがあることに気づいた。
勉強として、恋愛本はほとんど読んでいます。
そのために速読もやりました(笑)

自分の中に恋愛のノウハウを貯めていったわけですね。

ただ、本だけ読んでもダメなんですよ。
リアルな活動も大事で、研究して実験を繰り返していくわけです。
失敗して今度は違うやり方を試したり、人の成功体験を聞きに行ったりとか。

じゃあ、フラれた回数も多いんですか?

とんでもなく多いと思いますよ。
でも、恋愛に関するメンタルができあがっているので、「もう次!」って感じです(笑)
恋愛活動をしてメンタルが強くなったかもしれません。

恋愛に対して悩まれている方はたくさんいると思います。
それこそ草食系と言われるような時代ですから。
恋愛に悩んでいる方々に対して、
同じような経験をしろとは言えないし難しいと思いますが、
まずはどういった面から
恋愛に対するアクションを起こしたらいいと思いますか?

まずは見た目でしょうね。
見た目が最も簡単な努力ですから。
本気でやろうと思えば、コーディネートをつけたら1日でできます。
そうやって、自分自身をリフレッシュさせてあげる。
それが初心者バージョンのアクションですね。

よく、人は見た目よりは中身だと言う人もいますよね。

いや、中身よりは見た目、第一印象が大事です。
何でもそうですよね。見た目はとても大きいです!

カリキュラムを進めていくうちにどんなことを学んでいくのですか。

会話の仕方はもちろん、自分のブランディング、
人間の行動学も教えています。
あとは異性の行動学。
男性と女性を雄と雌までにして、
太古の時代の男性と女性の役割について話してもいます。
心理学も用いています。
私は当たり前のことなんですが、受講生は
「えっ、こんなことあったんだ!」
と思うようです。
恋愛もコミュニケーションもそうですが行動を潜在的にやっているのでは意味はない。
ちゃんと意識化して実践することが大事なんです。
そうすれば、自分のどこが間違っているかがわかりますから。

先ほどのお話に戻りますが、
29歳のどん底の頃に夢や目標はありましたか?

やっぱり、音楽をしっかりやりたいと思っていましたね。
やり続けようと思っていました。
どん底でもやり続けようという意志があったからこそ、
悩みも深かったんです。

そこで割り切れない人もいますよね。
引きずらないようにするためのコツはありますか?

目標としては、僕もあきらめたわけじゃないんですよ。
例えば、50歳にもう一度CDを出そうかなって。
ただ音楽をやっているだけではつまんないかなと。
より多くの人の役に立ったり、感動を与えたりしながら、
世の中からおもしろい人だと思われて音楽をしていれば、
それは単純にすごく価値があるんじゃないかと思ったんですね。
もしかしたら、今活動しているミュージシャンよりも価値があるかもしれない。
音楽は人生に当たり前に存在するものとして、あえて切り離さない。
だからあきらめない。

形を変えて将来的に違うアプローチで叶えるということですね。

あきらめると逆によくないでしょうね。
音楽は本当に素晴らしいものだから、ずっと持ち続けていく。
ただ仕事は仕事で、自分の魅力を上げることも考えてみることです。

夢は捨てないということですね。

捨てなくていいと思いますよ。

音楽をやっている人にはいいアドバイスになると思います。
その代わり、しっかり作品を作ってほしいですね。
いろんな人生を味わったり、
結果を出すことによって重みも出てくると思います。
では、どん底とは逆に、うまくいった経験、自信をつけた経験は何かありますか?

やっぱり、音楽でCDを全国発売した時でしょうね。
どん底だけど、その辺りはよかったことでもあるんですよ。
もう一つは、結婚ですね。
この結婚は恋愛活動をしていなければうまくいかなかったであろう結婚です。
恋愛活動をとことんやったことによって、
女性に声をかけられる頻度が多くなりましたね。
今は指輪もして結婚をしているというアピールをしていますけど。

女性に声をかけられるとうのは、
例えばカフェでちょっとお茶をしている時とかでもですか?

仲良くなっちゃうこともありましたね。
「そこ座らせてもらってもいいですか?」とか聞かれたり。

なんとまぁうらやましい!(笑)

とことんやればいけるってことですね。
さらに男性の質もかなり変わってきます。

男性の質?

友人関係ですね。
実は、「人間力」を上げることも考えていたんですよ。
「異性力」という女性に好感を持たれる力と
男性からも好かれる「人間力」を上げることを心がけて、
日々活動していたんです。
そのおかげで、医者や弁護士、富裕層の人などの友人が増えましたね。

付き合う人が変わったんですね。

自分が変わることによって、
友人の質が完全に変わりましたね。
最終的には自動的に。
今までは自分で動いていかないといけなかったんですが、
人間力が身につくようになった成果でもあると思うんですけど、
向こうから勝手に来てくれるという状態です。
「何をやっているの?」って聞いたら、
「弁護士です」とかってね。
そして、連絡先を交換し、付き合いを始めたり。

自然と集まってくるんですね。

質が違う人が自然と集まって来ました。
本当にどん底の頃は、
私はロックをやっている人間だったのでイカれた奴ら大集合みたいな感じでしたから(笑)
だからといって、その頃の友達とは疎遠になるわけでもなく、
会う時はくだらない話をして楽しんでいます。
昔の友人を大事にするのも人間力だと思っていますから。

「人間力」を上げるためには、
いろんなポイントがあると思うんですけど、
具体的に一つだけ教えていただけるとうれしいです。

簡単に言っちゃうと、同性にモテることですね。
同性とコミュニケーションを円滑に取れることです。
やっぱり、人のために役立つことが大事だと思っているんですね。
3月に震災が起きましたけど、
例えば、僕が以前から継続してやっている事は些細なことでは募金をするとか。
コンビニへ行ったらお金を入れるんですよ。
困っている時があったら何かをする。
行動の決定をする時、どちらかの選択肢を選ばなければいけない時には、
どちらが人間力があるのか?みたいな。。
そういう判断で動いています。

損得ではないってことですね。

損得ではないですね。
でもビジネスの場合は考えないとね。
それは損得ではあるんだけど、
皆の為に役に立ちたいという目指す所があるので、
そこに向かってやらなければいけないことなんです。

「目指す所」という言葉がでましたけど、
現在の夢や目標を教えてください。

青山で学校をやっていますけど、
7つの教育機関を創ることが目標ですね。
今は「恋愛」を教えていまして、
それもコミュニケーションの一つですけど、
ビジネスやコミュニケーション、お金のことなど、
7つのことについて勉強できる人生に役立つ学校を創りたいですね。
社名の「ライフコンサルティング」は、そのようなことを意味しているんです。
あとは、年間3万人の方にうちの恋愛カリキュラムに関わってもらう。

3万人というとまたすごい数ですよね!

実はこの数字は年間自殺率と未遂率なんです。
これだけ多くの方が悩んでいるということは、
その予備軍たちも流れ込むかもしれないんですよ。
悩みは知識で解決できることが多いと思うんです。
僕自身、悩んでいたんですけど、
技術を得ることによって解決できるんじゃないかと。
特に悩みについて考え抜いた人に関しては、
技術がその人を救ってくれると思います。

~~~同行サポーターからの質問ターイム~~~
学校でいろんなタイプの人に恋愛のことを教えていますよね。
学校で扱っているものは、いわば人の感情や心じゃないですか。
心を動かさなくてはいけないわけですが、
人の心を動かすうえで一番大切にしているものは何なんでしょうか?

それは情熱です!
すべては情熱が優る。
もちろん、情熱+テクニックがあれば最高ですけどね。
でも、テクニックの人だけには情熱で勝てることがあるんですよ。

学校ではテクニックも教えるんですか?

テクニックも教えますよ。
ただ、メンタルが第1章にあるんですけど、
メンタルを最初に教えます。
それだけ大事なんです!

生徒だけではなくいろんな人の心を動かすには、
情熱や気持ちが大切なんですね。

やっぱり、最終的には気持ちですよね。
いろんなカリキュラムがありますけど、
最初に気持ちがあってそこから動くことです。
そうでないと、スタート地点もゴールもわからなくなっちゃいます。

生徒さんにその気持ちを教えてあげるんですか?

わかりやすく説明すると、
異性とのコミュニケーションをどういう風に達成できるのかという
メンタルの持ち方を教えているんですね。
あとは継続力などを徹底的に。
成功できない人の事例を出して、
成功できないパータンを論理的に話してもいます。

ありがとうございます
~~~同行サポーターからの質問タイム終了~~~
最後になりますが、
当時29歳のご自身に向けたメッセージを色紙にお願いしています。

「死ぬまでのイメージを持ち、10000%楽しむことが君を変える」

自分がどうやって死んでいくかのイメージはありますか?

おじいさんになる前にスタジオを創って、
孫を呼んで友人や家族などと仲良くやっているイメージかな。
レコーディングなどをして♪
あとは食べる物に困っていない状態にいると言う事です。

本日はありがとうございました!