35人目 山口佐貴子さん:株式会社尽力舎

山口佐貴子 さん
会社名 株式会社尽力舎
URL http://ameblo.jp/yamaguchisakiko/
公開日 2010年06月16日

今回の旅は、株式会社尽力舎の山口佐貴子さんです!

まずは現在のお仕事など、自己紹介をお願いします。

26歳の時に主人から「会社をあげる。社長になれ」と言われて会社をあずけられて、
最初はサプリメント、自然食品の通販・卸売などを専門に行っていました。
今は、自分が出会った
「フォトリーディング」
というセミナーが楽しくて、
インストラクターになってしまいました。
その後、「マインドマップ」というインストラクターもさせてもらっています。
今の主な仕事はセミナー業です。
「黄金の羽根」というセミナーを自分で作ったり、
単発でセミナーを組んだり、みんなで温泉ツアーに行ったり、
色んなことをしています。

「フォトリーディング」に出会ったのは、
いつ頃だったのですか?

2001年です。
私、本が苦手で全然読めなかったのです。
考えながら読むので一冊に10時間かかることも。
でも講座で練習している間に1時間以内で読めるようになりました。
10時間かかったのが1時間って。
経営者にとっては強力じゃないですか。
「時間効率は上がる、生産性は上がる」
はまっちゃったんです。
人間の可能性に触れるくらいのすごいスキルで、
毎回講座を開催していても受講生の変化に驚愕します。
この前もセミナーのアンケートで
「悪く言えばこんな意味不明な(すみません)スキルを
まだ疑っている受講生に教えて、納得させて
やる気にさせるんだから、それって
並大抵のことじゃないと思う」
と、書かれていて。
読んでいて泣きそうになりました。
報われた感じがしましたね。
何が楽しいって、参加者のみなさんは
顔は真剣に聞いていますよ!という表情をしていても、
心の中では疑い心、満々(笑)でいるわけです。
それが
「すごいかも!」
と変わっていく時の人の表情の様変わりが
ものすごくうれしいし、私のツボで、喜びなのです。

わかります!
マイナスからプラスに変わったときの人の表情って、
すごく満足度も高く、見ていて嬉しいですよね!
ありがとうございます。
では、今回のインタビューテーマが「29歳」なのですが、
その頃は何をされていましたか?

主人から会社を預かったでしょ。
その時に出会ったのがある自然食品。
その自然食品に出会って、ミッションを感じて。
それを自然食品店などに広めようと思って、
ダイレクトメールを送ったり、展示会に出たりしていました。
社員も雇って卸売業と通信販売。
その頃、ネットなんてないですから、
ダイレクトメールも手で書いて…。

手書きで?
すごく効率が悪く、大変じゃないですか?

効率は良くないですけど、それがすごくウケたんです。
表紙は、私と子供の似顔絵だったりして。
娘が3歳でしたから、
「駆け出しママの奮闘記」
みたいに思って頂き、共感してもらえたのだと思います(笑)

その頃は、目標があったり、
必死に何かを求めていたのですか?

私はもともと社長になりたくてなったわけではないのですが
ただ、あげるといわれて、面白そう!とは思ったんです。
でももらった以上はやらざるを得ないわけです。
法人というだけあって、
法的な人格がありますし、
途中で投げ出すわけにはいかない。
これは、子育てと一緒ですね。
妊娠5ヶ月で社長になり、その後、娘も生まれる。
それから会社も子供も育ててきたのですよね。
水をあげて、肥料をあげて育てて。。。
そして私はすごく大きなビジョンを持って生きているのですが、
その道のりを細かいプランにできないタイプなのです。
どちらかというと、
目の前に来たことに一生懸命な感じですね。
本当に感覚的で、
半径3mくらいに一生懸命(笑)

社長という立場になる前、
夢や目標は何かありましたか?

本田健さんの
『大好きなことをしてお金持ちになる』
という本に私のことを詳しく取り上げてもらっているのですが
ずっと軽自動車のスズキで働いていて、
自分が会社を休んでいても回るということを痛感するのです。
私がいなくなっても、
代わりが利く仕事ばかりしかやらせてもらえなかったのです。
まだ経験がなかったから当然です。
「代わりの居ない仕事をしたい!」
と、腹の奥から煮えたぎるような、
湯気が出そうなほど思っていた(笑)
ある時、心臓が弱り体を壊してしまい、
午前中点滴、午後会社って生活。
私の部は25人の男性スタッフがいて
私一人ですべて対応していたから。
みんなが困るという責任感だけで動いていました。
のちに会社を辞めざるをえなくて。
半分、ドクターストップ。

僕だったら、そこまで頑張らなくても。。。
と思ってしまいますが。

そうですよね。
私が辞めてもまわっているんだから。
ただ、その時はわからなかった。
階段を昇れないくらい疲労して
ようやく会社を辞めたのです。
その後、いろんな出会いがあってリクルートにも入り
自分でしかできない仕事を探し求めている時に
主人に出会ったのです。
発想がおもしろい人で、人望もあり、惚れました。
そして主人が立ちあげる会社の社員として雇ってもらえたのです。
それがファイテンという会社。
チタンテープって知ってる?

はい!

主人はリクルートのアメフト選手だったので、
怪我だらけ。
傷に貼ると早く元に戻って
「これはすごい!」
と思って、
リクルートの課長職になるのを蹴って、
会社を始たわけです。
チタンテープを貼ると重いバーベルが上がったりするので、
私が雑誌でモデルをしたり。怪しいですよね。
そんな仕事をしていたので私はある意味
友達からは変人扱いでした(笑)
でもね。驚かせたいんですよ。
人が驚くくらいの違いを、瞬間で生み出す商品に惚れちゃうんですよね。
私も主人も。

変人も言い方を変えれば、オンリーワンですよね!
人が驚くような商品に惚れ込み、
自分のやりたいという気持ちに素直に従って続いているわけですもんね。

そうそう。大きな目的として、
自分にしかできない仕事をしたいのと
自分が暖かい太陽のような人間でいられるということ。
そういう人間関係で人の輪を作りたい!
という、ビジョンがあります!
太陽のように暖かくそこに居られる
深い場のつながりを作りたい。

先ほど、半径3メートル以内でしか行動できない。
とおっしゃられましたが、
長期的、段取りを決めてやるわけではないんですね?

決められて半年ですね。
セミナーの日程は押さえていますけど。

決められて半年。。似ているというか、共感できます。
僕もあまり計画をきっちり立てられないので、
おもしろいと思ったことに流され、
感覚で動いてしまう人間なので。

主人は100%それです。
無計画。
会社には両方いたほうがいいと思います。
計画タイプと無計画タイプと。
無計画タイプを「展開型」と呼んでいるのだけど、
「展開型」は計画タイプと話し合うとやり込められちゃうのね。
やり込められちゃうと
「俺ってダメなのか?」
と思って、
「シューン」
ってしぼんじゃう気持ちになるのですが。
主人の特性はここぞ!という時にチャンスは必ず降りてくること。
だから本当は潜在意識でなにかやっているんでしょうね。
表向きは無計画ですが(笑)
それゆえにスタッフのみんなは
主人が社長として面白いから好きなのかなんなのか?
ものすごく真剣に働いてくれています。
それで、主人は楽しそうに。
日々、イキイキと人とのご縁や商品とのご縁を広げています。
そして、利益もOK!
主人の話になりますけど、
社長になって10年目くらいか8年目くらいかな? 
「これから、社内はニックネームで。俺はガッツと呼んでくれ!」
と。それからは“ガッツさん”と呼ばれている。

いい会社ですね!

全員ニックネームなんです。
パパ、モッチ、ミリーちゃん、ホーリー。

本当に仲間って感じですね!
そういうの好きだなぁ。

主人はルールとかで締めつけられないの。
自分が嫌なことを人にしないから、一切強制しない。
時にはそれで大丈夫かなと思うけど……(笑)

でも、これからの時代に合ってるようにも思います。

たぶんね。
でも、いろんな紆余曲折があって、
社員80人超えの時もありましたから。
今は十数名ですけれど。
その時、主人はある意味別人格でした。
やっぱり、80人いたら無計画にはいかないのです。
計画を立ててそれなりにやっていました。
会社って大きければいいわけじゃないのに、
何かを追い求めたくなるのよね。
大きく見えるのがいいというか。
それに主人もちょっとスイッチが入って、やってはみたものの、
自分らしさがだんだんと欠如していったのだと思います。
そしてわかったことは
社長って何枚も何枚も脱いでいく仕事ということ。

脱いでいく仕事?

着ぐるみを着るじゃないですか。
強くなりたいとか。
年収や社員、取材されたい、立派になりたい、本を出したい…
いっぱい着る。
でも、どこまでそれを追い求めても苦しい。
社員は露骨ですから。
社員って自分の生活がかかっているから、一生懸命。
仕事でも何でも。
矛盾している社長というのは、
社員から見たらスケスケに見えるのです。
子供を育ててわかったけれど、
子供はさらに露骨。
ものすごく真剣でダイレクト。
親の矛盾している行動とかも遠慮なく言うのよね。
子供も部下も
「社長とは何ぞや?」
「リーダーとは何ぞや?」
と突きつけてくる。
だから、虚像を脱いでいくしかないのよね。
素直になってできないことは頭を下げて、
人間として間違ったことは謝らなくてはいけない。
矛盾点は指摘してもらわないと、
裸の大将になっちゃう。
そういう意味では、
会社自体が人格形成の場ですからね。
やっぱり、一番磨かれるのは社長だと思う。

たしかに。
着すぎて動けなくなってしまうことが多いし。
僕もそんな感じがあって、
ある時からネクタイやスーツ姿は無しにしちゃおう!
って切り替えたんです。

どういう服を着るか自体も自己表現。
総合プロデュースなんですよね。
着る物や、どんなトーンで話すのか。
それが全部一致していると、
人ってその空間に居易いと思う。

なるほど、勉強になります。
では、話を29歳に戻しますね。
29歳から30歳になる30歳のお誕生日の思い出。
何か覚えていますか?

それね、全然、思い出せないの。
40歳の誕生日は覚えているのだけど。
30歳の誕生日は……
私、12月29日生まれなので
その頃、実家が生麺を作っていて、お蕎麦。察しつきます?

年越し蕎麦?

そう。
だから、12月29日というと殺気立っているわけね(笑)
納品しなくちゃいけないから。
クリスマスの頃から殺気立つわけ。
「ジングルベル♪」
って言いながら、両親がいない。
1月3日くらいになって、両親が寝ぼけた顔で、
「サキちゃん、お誕生日した?」
しかも、疑問形よ! 
だから、誕生日にはいつもすねていた(笑)
ただ、30歳になる時、嬉しかったと思う。

女性は年を取りたくないって言う人が多いと思うんですけど。
どうして嬉しいと思うんですか?

素敵な先輩女性が周りにいっぱいいるの。
56歳で新しい事業を始めた素敵な人も。
オシャレでとてもきれい!
その女性はオシャレをしながらも
夏、足はビーチサンダルだったりする。
「暑いからビーサン!」と。
もう、唯一無二な先輩がいる。
歳を取るたびにそれこそ脱げる(笑)
今まで散々、概念を着てきたから、軽くなりたくて。
そんな素敵な先輩がいるから。
そういう意味では救われたわ。

では、29歳の時、尊敬していた人、
憧れにしていた人はどなたかいましたか?

やっぱり、主人かな。
今は一緒に仕事をしている時間は少ないけど、主人だわ。
仕事のやり方、人とのかかわり方
どれをとっても刺激的で勉強になりました。

好きな本は?

『おおきな木』という絵本があります。
これが大好き。泣くよ!(笑)
泣かずに読めない。
今度、買って泣いてね。すばらしいから!

今までの人生の中でこれは失敗したな。
という経験、苦い思い出はありますか?

些細なことはあるけど、
たとえば、講座のインストラクターなのに、
講座に浴衣を着て行っちゃったりとか。
夏だったから、ちょっと納涼気分で
参加者の皆さんに楽しんでもらおうと思って
落ち着いた模様の浴衣を着て行ったら・・・
ドン引きされた(笑)
「一曲演歌でも歌うんですか?」
と言われましたね。
浴衣でセミナー講師はないよね。。。
あれは本当にやっちゃったなと今は思うけど。

ありがとうございます。
では今日、同行サポーターとして来てくれた
喜田くんから何か質問があれば。
~~~同行サポーターからの質問タイム~~~
聞きたいことは一つ。
社長業は楽しいのかどうかと。
すごく顔がイキイキしてらっしゃるので。

楽しいのよ。今はとっても!

今は楽しい?

楽しくない時ももちろんありましたよ。
それは自分がいろんなレッテルを着ていた時。
家に帰っても辛い顔をしているわけです。
「は~い、お母さんよ!」
なんて急に元気にできないから、娘に
「そんなに辛いんだったら、辞めちゃえば」
と、しょっちゅう言われていた。
すごいでしょ、子供って。
散々言われた。露骨に問いかけてくれたの。
結局、レッテルを貼って強く見せようと思ったり、
自分を等身大以上に見せようと思っていると、
揺り動かされていろんなことが起こって、
剥がれちゃうのです。
貼ったものだから剥がれる。
自分で落とせるかどうかだが大事。
自分で貼ったものをね。
そうするとどんどん楽になれるの。
社長業は楽しいです。

ありがとうございます!
社長さんって、会ったことがなかったので、
想像だけで堅い方が多いのかなと思っていたんですけど。
ワクワクしますね!
~~~同行サポーターの質問タイム終了~~~
では、これからの夢やビジョン、
目標を聞かせてもらてもいいですか?

みんなが暖かく集えるような場所や関係性を作りあげる、
限りなく広がる太陽の輪。
というビジョン。
それを実現する手段は、今はそれがセミナーだったりするけれど。
新しい展開、つながり。
ウェブ上じゃなくても、リアルでもそれが広がっていくような
新しい仕組みを作っていきたい。
「お葬式に誰が来てくれますか?」
最後はそこだと思う。
来てくれなくても、誰がどう感じくれるかが大事。
残せるのは志しか残せないから、
揺るぎない生き方をするだけです。

それでは、みなさんに当時29歳の自分に向けて
是非色紙を1枚、書いてもらえますでしょうか。

想像してもムリよって(笑)。
未来は想像よりもダイナミックだから。
自分の考えていることよりも現実はもっとダイナミック!

今日はどうもありがとうございました!


ママチャリで日本一周している経営者
■Profile:(2018年時点)
2007年から毎年分割でママチャリで日本一周を目指すこと11年目。ほぼ一周を終えつつ、まだまだ走り続ける口実をつくるべく、寄り道企画(四国八十八ヶ所編)を2017年から開始。人に「場を与え、繋げ、拡げる」を基本軸に、法人複数社の経営と一般社団法人1団体の理事として活動中。
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